一日も早くプロジェクトで価値を出すために – コンサルタント育成担当インタビュー

ビービットはベンチャーでありながら、創業間もない2004年から新卒採用を積極的に行い、コンサルタントを育成してきました。背景には創業当初から培ってきた独自のコンサルティング方法論の存在があります。

今回はシニアコンサルタントの進藤さんに人材育成について聞いてみました。

進藤 利矢子(しんどう りやこ)
奈良県橿原市出身。京都大学大学院生物科学専攻修了後、2013年にビービット入社。XDシニアコンサルタント。

進藤さんはプロジェクト責任者になって4年目ですが、今まで何人のコンサルタントとプロジェクトを行ってきたのでしょうか。

進藤:責任者としてのトライアル期間を含めると、合計13人です。

ビービットでは擬似プロジェクト(実地研修)を終えた後、比較的早い段階でプロジェクトに参加することが多いですが、どのようにして進めていくのでしょうか。

進藤:確かに、プロジェクトに入るタイミングは他のコンサルティングファームに比べて早いですね。とはいえ、いきなりさあどうぞ!と新人に全てを任せるわけではありません。シニアコンサルタントが推進するプロジェクトに若手が入り、二人三脚で推進していきます。

そのために、ジュニアコンサルタントでもクライアントへ価値提供できるような仕組みを整えています。プロジェクトで高い成果を出すだけでなく、ジュニアがまずは限られた領域で価値を創出できるようにサポートすることは、プロジェクト責任者の重要な役割のひとつです。

19年間のコンサルティングの知見を体系化してまとめた方法論

進藤:ビービットには、コンサルティングを行う中で積み上げてきた方法論があります。UCD(User Centered Design)というのですが、この方法論を用いてプロジェクトを推進する中で、状況を鑑みながら若手コンサルタントに一部領域を任せていきます。

※ビービットの方法論をまとめた資料の一部

具体的には、まずはユーザ行動観察調査の実施と、調査結果から新しい発見をするまでを若手コンサルタントができるようにします。

次は小規模プロジェクトでユーザ行動観察調査の実施、発見点の整理、クライアントへの報告までをやってもらい、その次には調査だけでなく小規模だけど具体的な体験設計(ウェブサイトの画面1枚など)をしてもらい、いくつかのプロジェクトを経て徐々にできる領域を広げていきます。

十分に力がついてきたら、より規模の大きな体験設計をして成果を創出する案件へと、本人の成長に合わせて任せる範囲を増やしていきます。

また、それぞれのプロジェクトに入る前に、プロジェクトで出すべき成果の目標とは別に、本人の成長に関する目標を立ててもらい、完了後には必ず振り返りをします。そしてその場で上がった改善点を次回以降のプロジェクトで克服するようにしています。

適切なフィードバックのために自分の中に「2つの視点を持つ」

後輩を育成する際、どのようなことを気をつけていますか?

進藤:常に「2つの視点」を持つようにしています。

コンサルタントの思考や置かれている状況を理解する「担当コンサルタントの視点」と、プロジェクト上こうあるべき(プロジェクトゴール)という「責任者としての視点」です。

まずコンサルタントが置かれている状況を把握します。例えば、何のタスクを今抱えているのか、また、お客様からは何を言われているのかなどを把握します。それからコンサルタントのアウトプットを見て、そのコンサルタントが「今、何を考えているか」「どこで思考がとまっているか」など、どういう思考の枠組みで考えているかを推測します。

それと並行して、責任者としての視点、プロジェクトゴールに対して、今どのような状態が理想かを考えます。品質は足りているのか、スケジュール、プロジェクトのゴールが達成できるのかといったことです。

基本的にこの2つの視点を行ったり来たりしながら、今この瞬間に何をフィードバックすればいいかを考えます。

身につけてほしいのはプロフェッショナリズムと目的思考

フィードバックを伝える時に気をつけていることはありますか

進藤:私もそうなのですが、人間は一度に沢山言われても、なかなか上手く吸収できません。そのため、一度に伝えるのは極力1つに絞ります。
その中でも新人コンサルタントに必ず身につけてほしい、ビービットで仕事をする上で一番大切にしてもらいたい、姿勢と考え方について、最優先でフィードバックします。

姿勢と考え方とは、どういったことでしょうか

進藤:「姿勢」というのは、プロフェッショナリズムのことで、ビービットのエクスペリエンス事業部はこれまで、一貫して「価値にフォーカスする」ことを徹底してきました。

「考え方」については、とにかく初めは「目的思考」を身につけてもらいたいと思って接しています。シンプルに言うと目的とゴールから今すべきことを考える、ということなのですが UCDの考え方とも通じていて、本質的に意味のあることをするということを徹底して考えてほしいと考えています。

この二つを念頭に、「どうしてそれするんだっけ?お客さんの本来達成したいことは?」と、タイミングや言い方を変えて何度も尋ねます。

「お客様が本来何を達成したいか、何を求めているか」 を考えた結果、クライアントからいただいたRFP(提案依頼書)と違った提案になることもありますよね。

進藤:はい。なぜなら、RFPはクライアントの視点で考えた仮説なので、仮にWEBをテコ入れしたいと書かれていても、手を入れるべきはWEBではないかもしれないし、「カスタマージャーニーマップを作りたい」とあっても、必要なのはカスタマージャーニーマップじゃないかもしれないからです。

コンサルタントが改めて、クライアントが達成したいことから考え、調査を通じてユーザを分析することで、本当に必要なものが見えてくることが多いです。本当にクライアントが実現したい世界観を創るためには、プロとしてのやりきる姿勢と目的思考はなくてはならないものですね。

後輩の育成を行っていく中で、ビービットのコンサルタントだからこそ身に着けられる能力って何だと考えますか?

進藤:UCDという考え方は、ビービットのコアコンピタンスであり、どのような仕事でも役に立つと思っています。

それに加えて、ただ言われたことを無思考に実行するのではなく、目的や意義を考える習慣を身につけてもらいたいと考えています。
一人のプロフェッショナルとして、目的を自身で再定義し、本質的に意味のあることができる人になってもらいたいですね。

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