すべての仕事に「役に立っている」実感を – ビービット代表・遠藤インタビュー(2/2)

今回はビービットの代表取締役・遠藤のインタビュー後編をお届けします。ビービットのサービスに焦点をあてた前編とは違い、後編は遠藤の考えをさらに深く聞きました。

生きている以上、誰かの役に立ちたい

遠藤:ユーザ中心の他にもう1つこだわっているのが、貢献です。

実は僕、最初に入った会社で、仕事をする目的を見失ってしまった時期があったんです。なぜ目的を見失ってしまったかというと、「役に立っているという実感がまったく持てなかったから」。

そもそも人間は「群れる」生き物です。群れがうまくいくためには、群れを構成する個々が互いに貢献志向であることがとても重要です。それぞれが何らかの役割を担い、周りの人に貢献しようとすることは、人間にとってとても自然な行動だと考えています。本能と言ってもいいかもしれません。

しかし、世の中のビジネスが全て貢献志向でできているかというと、そうではありませんよね。物々交換の時代は、シンプルに必要なもの同士が交換されていたのが、貨幣経済が始まって価値が仮想化されていく中で、提供されている貢献の量と、それに対する報酬としてのお金の量を等しく結びつけることが難しくなったことが影響しているのではないかと考えています。

僕個人としては、お金のやり取りは人間の幸せに直結するものではない、という考えを持っています。資本主義自体は悪いものではないけれど、価値をお金で換算することの難しさという、資本主義が本質的に持っているバグがあると思うんです。お金にだけコミットしてしまい、仕事をする意味を問わなくなるのは、人間の幸せから遠ざかると感じています。

だからこそ、あらゆる仕事が「役に立つ」ことを目的にしている世界をつくりたいんです。そして、役に立つためには「人間中心」「ユーザー中心」でやるしかないと確信しています。

すべての仕事を「役に立っている」実感のあるものにしたい

遠藤:20世紀は「貧困という課題を解いてきた時代」だと捉えています。つまり「食べ物がなくて栄養失調で死んでしまう」とか、「病気になっても必要な治療が受けれられない」といった、「リソースの不足による課題」ですね。

そんな20世紀を経て、現代は貧困人口が急速に減少しつつあります。「相対的貧困」という新しい問題も生まれているので楽観できる状況ではありませんが、これからは貧困という問題が解決した後に存在する課題を見極めて解決していくことが必要なわけです。

数百年前には貴族にしか許されていなかったレベルの生活を、現代では大半の人が当たり前に享受できています。食べたいものを食べ、好きな音楽を聴き、好きな場所に移動できる。物質的にはとても豊かになりました。

ただ、それで幸せになれたのかというと、自殺率は増加しているというデータもありますよね。21世紀に考えるべきは「精神的な豊かさ」や「本当の幸せ」ではないでしょうか。

もちろん、どんなときに精神的な幸せを感じるかは、人それぞれだと思います。認められることだったり、愛する人と生きることだったり、欲しいものが手に入ることだったり、人によって様々ですよね。

その中で1つ、「どんな仕事をするか」という点は、誰にとっても幸せに大きな影響を与えると思うんです。遊んでばかりでは、きっとすぐ飽きてしまうでしょう。他人の役に立つ、貢献している実感がないと生きがいを感じないのではないでしょうか。

そういった意味で、やはり「仕事」は大切だと思います。

加えて、環境の進化によって人間の寿命はどんどん伸びていますから、僕たちや子供たちは、きっと70歳、80歳まで働くことになりますよね。仕事に関わる時間がどんどん伸びていく未来において、意義を感じられない、人の役に立たない仕事はつらいと思うんです。

最近、ある動画を見たんです。とある国で、もともと大企業の要職にあった人が引退して、80歳くらいかな?ボランティアをやっている様子を伝える動画なんですけど、そのボランティアというのが、病院の乳幼児集中治療室に行って、両親が仕事などの理由で来られない赤ちゃんを親の代わりに抱っこする、というものなんです。

抱っこしてもらった赤ちゃんは発育が良いそうで、病院側はとても感謝しているそうです。また、ボランティアをやっている方に聞くと、「今までの人生で最高の経験だ」と言うのです。「こんなに役に立っている実感を持てたことはない」と。

世の中の仕事すべてが、こんな風に誰かの役に立てて、働いている人もその実感が持てるようになったらいいな、と思います。漠然とですが、21世紀のテーマはそういうことなんじゃないか、と。そのテーマに真正面から実直に向き合うのが、ビービットの役割ではないかと感じています。

隣人といい関係を築きたい、その延長線上のグローバル展開

遠藤:普通に生活していて、隣人がどんな人かというのはかなり重要なことだと思うんです。例えば隣の人がめちゃくちゃ怖い人だったり、暴力的な人だったりしたら、生きづらいと思うんですよね。これは世界レベルで考えても同じだなと思っていて、隣の国と友好的でない、というのはつらい状況です。インフラが発達して時間的距離が縮まっている現代では、なおさらです。

また、マズローという心理学者は「同じ会社で働く人は、考え方が似通ってくる」と言っています。これはつまり、仕事が人格に与える影響は非常に大きいということですよね。

他人から奪うような仕事ばかりしている人は、自然とその価値観に順応していくと考えられます。逆に「人や社会の役に立つ仕事」をしていれば、同様にその考え方に人格がフィットしていく。世界や社会を構成しているのは人間ですから、人間が良くなればその人間が属する世界や社会も良くなっていくはずです。

抽象的ですが、そのような良い影響を国家の隔たりなく世界全体に与えていきたいと思っています。日本国内だけでやっていても世界はなかなか変わらない。そうするとグローバルに進出するという考えが当然出てきます。

ビービットは物理的距離の近い台湾・中国にはすでに進出していて、安定した実績を出しています。具体的なことはまだ言えませんが、今後、まだまだ進出先の国を増やしていく予定です。

多様な人材が集まると、組織は強くなる

ビービットがやっていることは、世の中のトレンドやマーケットに流されず、理想を追求するビジネスだと思っています。つまり、道なき道を歩んでいる、あるいは道そのものを作っている、ということです。

正直、過酷な旅ですが、信念を持って荒れ地を歩くことで身に付く強さはあると思います。困難だからこそやる価値があるし、やり抜いた先に得られるものも大きいはずです。

ビービット社員の好きなところは、みんなほんとに真面目だということ。僕なんかはもともと不真面目なところがあるので、いつも感心してしまいます。そんな仲間たちがいるからこそ、この過酷な旅も確実に前に進んでいけるという確信があるんです。

そして、この旅に参加してくれる仲間も、いつでも募集しています。

それぞれ異なる強みを持つ人達が集まることで組織は強くなります。今後、会社の規模を何倍にも大きくしていくことを見据えているので、チームで大きな成果を出していける人や、地球儀をくるくる回しながらグローバルに考えられるような人が仲間になってくれたら、心強いですね。

僕自身の立場は、例えて言うならジャングルで道なき道を先頭で歩いているようなもの。怖いしリスクも高い役割です。最近は、後進にその役割を譲って、仲間の成長を促していきたいという思いが浮かぶこともありますが、まだしばらくは強い思いを持って、先頭を歩き続けていくつもりです。


2回にわたってお送りした代表・遠藤のインタビュー、いかがでしたか?ビービットという会社の果たすべき役割、1人のビジネスマンとしての思いなど、遠藤イズムの全部のせ、お読みいただいたあなたに、何か1つでも貢献できるものがあれば幸いです。

 

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